さまざまな環境で起こる目の乾燥。日常生活の中でできる予防や対策をご紹介します。
目の乾燥は、スマホの利用やエアコンによる室内の乾燥はもちろん、
ストレスなども影響があると言われています。目が乾いているな、と感じたら、
ぜひ対策をしましょう。
涙のことを知って。まずは身近にできることを
涙の成分とは?
目の表面を覆っている涙は、実は「液層」と「油層」という2つの層でできています。
液層はタンパク質など様々な成分を含んでおり、角膜への栄養補給や感染予防など、
涙の重要な働きを担っています。
油層はまぶたの縁にあるマイボーム腺から分泌され、外側を覆うことで
水分の蒸発を抑える働きがあります。
目の乾燥に効果的な目薬を使う
市販の目薬を選ぶなら「防腐剤無添加の人口涙液」がおすすめです。
また、涙の性質のバランスを調整する成分
(塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム水和物、ヒアルロン酸ナトリウム)
などが配合されているタイプも良いでしょう。
まばたきを意識する
スマホやパソコン、車の運転は1つのものや方向もじっと見る傾向にあるので、
まばたきの回数が減るそうです。画面を見ているときも、まばたきを意識しましょう。
理想のまばたきの回数は1分間に20~30回ほどですが、画面を凝視していると
1分間に5~7回しかしていないとも言われています。
セルフケアで目をいたわり乾きを防ぐ
まぶたを鍛える
不完全なまばたきでは涙の油が出にくくなります。
しっかりまばたきできるよう、まぶたを鍛えましょう。
上まぶたの運動は2秒間目を閉じた後、2回まばたきをし、ぎゅーっと目を閉じます。
下まぶたの運動は、目を開き、まぶしい感じに下まぶたを上に動かします。
次に目尻と眉毛の間を指で上げてキツネ目にして
下まぶたを上に動かすイメージで目を閉じようとします。
目のまわりのマッサージをする
目の疲れは目の乾燥にもつながります。目のまわりには、血流を促すツボがたくさんあります。
ツボを指で2~3秒、気持ちよく感じる程度の強さで押したり離したり繰り返しましょう。
目を温める
目を温めるのも効果的です。
目を温めて血流を良くすることで、マイボーム腺から油が出やすくなり、
涙の質を改善して、バランスを整える効果が期待できます。
40℃程度の蒸しタオルをまぶたに約10分あてると良いですよ♪
目を温めてからマッサージをするのも良いですね。
目に良い食べ物を食べる
涙の状態を安定させて目の乾燥を予防するためには、食事も大切です。
特にビタミンA(レチノール)は、目に潤いを与えるヒアルロン酸を体内で作りだしたり、
涙を目の表面に安定させるのに必要なムチンの分泌を促したりする働きがあります。
鶏レバーや豚レバー、にんじん、ほうれん草がおすすめ。
脂溶性ビタミンで油に溶けるため、油と一緒に食べるとより効果的です!
目を休めることも大切。スマホやパソコンを使用したら、1時間に15分程度、休憩しましょう。
窓の外の遠くの景色を見るのもおすすめです。
みなさんも日頃から取り組める簡単な方法ですので、
ぜひ、今日からでも取り入れてみましょう!