七十二候が教えてくれる「小さな季節」
七十二候(しちじゅうにこう)とは古代中国で考案され、二十四節気をさらに72の季節に分けて表したもので、日本でも古くから親しまれてきました。
そんな七十二候の美しく、楽しい表現に触れてみませんか?
5月・・・
第二十二候「蚕起食桑」(かいこおきてくわをはむ・21日~25日頃)
日差しが一層強まり、万物が生長して天地に満ち始める頃を指す小満(5/21~6/4頃)を過ぎ、卵から孵化した蚕が盛んに桑の葉を食べる頃を表現。
蚕が桑の葉を食べる音は「ザー」とまるで雨が屋根を打つ音のようだとか。
たくましい生命力が感じます。
蚕は昔、暮らしを支える重要な生き物。あの渋沢栄一の生家も養蚕農家。大河ドラマでも描かれていましたね。
6月・・・
第二十六候「腐草為蛍」(くされたるくさほたるとなる・10日~15日頃)
暑さに蒸れて腐った草や竹が蛍になると信じられていた頃を表現。
昔の言い伝えで、草の中から蛍が舞う姿をそう解釈したのかもしれません。
夏の夜を幻想的に彩る蛍の淡い光は「蛍火」と呼ばれ、夏の季語にもなっているそうです。
7月・・・
第三十三候「鷹乃学習」(たかすなわちわざをならう・17日~21日頃)
鷹のヒナが飛び方や狩りの方法を覚え、巣立ちに備える頃を表現。
生きる術を学ぶ建気な姿・・・かと思いきや獲物を捕らえる速さは最高時速80キロにも達するとか!
「能ある鷹は爪を隠す」などのことわざがあるように、知能指数が高いことも知られています。
七十二候は、5月から7月にかけて私たちの周りでは植物が背を伸ばし、生き物たちが活発に動き出します。
皆さんの周りでは今、どんな小さな季節が動いていますか?



