七十二候(しちじゅうにこう)とは古代中国で考案され、二十四節気をさらに72の季節に分けてより細やかに表したもので、日本でも古くから親しまれてきました。
そんな七十二候の美しく、楽しい表現に触れてみませんか?
●2月・・・第三候「魚上氷」(うおこおりをいずる・2月14日~18日頃)
凍っていた川や湖の表面が割れ始め、氷の間から魚が飛びはねる様子を表現。
土の中だけでなく水の中にも春が訪れる様子が目に浮かぶようです。
●3月・・・第八候「桃始笑」(ももはじめてわらう・3月10日~14日頃)
桃のつぼみがほころび、花が咲きはじめる頃を表現。
「咲く」を「笑う」と表しているところが何ともかわいらしいですね。
●4月・・・第十四候「鴻雁北」(こうがんかえる・4月9日~13日頃)
冬鳥の雁が北へ帰る頃を表現。冬、日本で過ごした雁が北のシベリアへと帰っていきます。
鴻雁は渡り鳥の「がん」のことで、鴻(ひしくい)は大きながん、雁は小さながんを指しているとか。
ちなみに10月には「鴻雁来」(こうがんきたる)があります。
七十二候は進化している!
二十四節気は古来より受け継がれていますが、七十二候は江戸時代、日本の風土に合うように改定され、明治時代にも改定されているようです。
2月はほかに第五「霞始靆」(かすみはじめてたなびく)・2月24日~28日頃)も。
霞は春の季語でもあります。
3月はほかに「菜虫化 蝶」(なむしちょうとなる・3月15日~19日頃)も。
文字通り、青虫が蝶となり、飛び交い始める時期を表しています。
4月ほかに第十五候「虹始見」(にじはじめてあらわる・4月14日~19日頃)も。
だんだんと空が潤い、雨上がりに虹を見る機会が増えることを表現。
今の日本は四季がだんだん曖昧になってきていますが、七十二候に触れて、細やかな季節の風を感じてみましょう!



