七十二候ってなに?
みなさんは「七十二候(しちじゅうにこう)」という言葉を聞いたことがありますか?
「立春」や「秋分」といった、1年を24等分した「二十四節気(にじゅうしせっき)」は耳にすることが多いかもしれません。
七十二候は、それをさらに約5日ずつ、3つの「候(初候・次候・末候)」に分けたものです。
つまり、1年を72もの季節に分けた、世界で最も繊細な暦(こよみ)のこと。
今回は、忙しい毎日の中でふと足を止めたくなる、情緒豊かな「七十二候の世界」をご紹介します。
七十二候(しちじゅうにこう)とは古代中国で考案され、二十四節気をさらに72の季節に分けて表したもので、日本でも古くから親しまれてきました。
そんな七十二候の美しく、楽しい表現に触れてみませんか?
●8月・・・
第三十七候「涼風至」(すずかぜいたる・7日~11日頃)
秋の涼しい風に変わり始める頃を表現。
今は酷暑がつづく暑さ厳しい時期でも、昔は秋の気配を感じる時期だったのですね。
●9月・・・
第四十五候「玄鳥去」(つばめさる・17日~21日頃)
ツバメが暖かい南の地域へ帰っていく頃を表現。
東南アジアで越冬したツバメは、春に数千キロの旅をして日本へやってきて、秋には再び東南アジアへ向けて長い旅に出ます。
ツバメが低く飛ぶと雨が降ると言われていますね!
雨が降る前は、空気中の水蒸気が増え、ツバメのエサとなる虫たちの体や羽も湿気を帯びて重くなり、高く飛べないのだとか。
その虫を追うツバメも自然と低い位置を飛ぶようになるそうです。
●10月・・・
第五十候「菊花開」(きくのはなひらく・13日~17日頃)
菊の花が咲き始める頃を表現。
この季節の秋晴れの日を「菊日和」「菊晴れ」と言うそうです。
街や山で美しい菊が咲き始める季節ですが、私たちが一番身近に出会う菊といえば・・・もしかしたら、スーパーのお刺身パックの隅っこにいる「あの黄色い小さな花」かもしれません。
お刺身に菊の花が飾られているのは、彩りのためのほかにも理由が!
殺菌作用の役割もあり、さらに解毒を助ける「グルタチオン」という成分が含まれているそうです。
七十二候は、私たちに「今、この瞬間」を愛おしむヒントを教えてくれます。
今日という日は、1年の中にたった5日間しか存在しない特別な季節の1ページ。
みなさんもぜひ、スマホから少し目を離して、周りの「小さな秋(あるいは春・夏・冬)」を探してみてくださいね。


