皆さんは、日本の季節の変わり目を細かく表す「七十二候(しちじゅうにこう)」をご存知ですか?
七十二候(しちじゅうにこう)とは古代中国で考案され、二十四節気をさらに72の季節に分けて表したもので、日本でも古くから親しまれてきました。
そんな七十二候の美しく、楽しい表現に触れてみませんか?
11月・・・第五十六候「地始凍」(ちはじめてこおる・12日~16日頃)
暦の上では冬が始まり、寒さで大地が凍り始める頃を表現。
これからだんだんと、冬へ向かう空気を感じるのではないでしょうか。
地面近くの気温が0℃、地中の温度が0℃以上、土壌の含水率が30%以上ある場合に発生しやすいそうです。
地中で水分が凍ってできる氷の柱が「霜柱」。湿気の多い柔軟な土質にできるそうです。
12月・・・第六十四候「乃東生」(なつかれくさしょうず・21日~25日頃)
乃東が芽を出し始める頃を表現。乃東とは「夏枯草(かごそう・なつかれくさ)」の古名で紫色の花を咲かせる「靫草(うつぼくさ)」の漢方名でもあります。
つまり、「夏枯草」と「靫草」は同じです。
乃東は、生薬を煎じて飲めば、利尿・消炎作用があり、煎じた液はねん挫などの塗り薬、うがい薬にも用いられるそうです。
1月・・・第六十九候「雉始雊」(きじはじめてなく・15日~19日頃)
雉のオスがメスを求めて鳴き始める頃を表現。
早春になると、オスは「ケーンケーン」と甲高く鋭い声で鳴き、縄張り宣言をするそうです。
漢字だけを見ると「きじ、はじめてなく」と読みますが、この「雊(こう・なく)」という漢字には、鳥が鳴くという意味があります。
一年の中で最も寒さが厳しくなる「寒中」の真っ只中。
外に出るのも億劫になるような季節ですが、実は自然界では、もう春へ向けた恋の季節がひそやかに始まっているのです。
\冬の七十二候を楽しもう/
11月から1月にかけての七十二候、いかがでしたか?
「寒い、寒い」と縮こまってしまいがちな冬ですが、七十二候を眺めていると、
- サザンカや水仙の花に癒やされたり
- 魚や動物たちの生きる力強さにハッとしたり
- 雪の下や水面の下で、ひそやかに春の準備が進んでいることに気づいたり
今年の冬は、外を歩くときに「いまは何の候かな?」とちょっと空や植物を見上げてみてくださいね。
きっと、日常の中に小さな感動が見つかるはずです。



